「潜在保育士」ってどんな人?

「潜在保育士」とは、勤務経験のあるなしに関わらず、保育士の資格を持ちながら、保育の職場に就業していない人を呼びます。その総数は、現時点で68万人にのぼると言われていますが、なぜ、“潜在”することになったのでしょうか?

 

厚生労働省では、2011年に民間の保育関係機関に委託し、現役の保育士と潜在保育士を対象にアンケートを実施。回答の中で、潜在保育士の年齢や家族構成、未就労の理由が浮き彫りとなりました。

 

アンケートの有効回答数は、800件。うち、潜在保育士は225名で、99%は女性。年齢別では、40代が最も多い32%、次いで、50代の28%、30代の19%と続きます。60〜70代では12%、20代では9%でした。

 

まず、勤務経験がある潜在保育士に対し、保育園への就職を選択した理由を聞いたところ、『保育の専門性』『資格』を引き離し、『子供と関わりた』が 44%と最も大きな動機となっていました。

 

家族構成では、現役・潜在ともに、75%が『配偶者あり』、69%が『子供あり』で、子供の数は平均して2人。未就学児(小学校入学前)の割合は、潜在保育士がやや高くなります。

 

回答した潜在保育士の70%が、『家事に従事』し、自分の子供を一番に考えたい、として、子育てをしています。離職の理由は『家庭との両立が難しい』(25.6%)、『近い将来結婚や出産を控えている』(18.6%)など。

 

保育士の志望動機として子供との関わりを挙げたことが、逆に、出産したら、自らの手で子供を育てたいとする意思として、離職の動機にもなったかたちです。

 

もちろん、好んで未就労のままで“潜在”しているわけではなく、就労を希望している人も少なくありません。ところが、30代の45%が、『仕事を探しているが、条件に合った求人がない』と回答。

 

条件である給与面が希望と合わず、就労を諦めたり、見合わせざるを得ないケースも少なくないのです。