保育とは?

当サイトでは、幼児教育をめぐり、保育所や幼稚園における環境のあり方や、その基本原理を考え直すきっかけを与えたいと思っています。ここでは、「保育」と「幼児教育」を同義語として使用し、また幼稚園と保育所の保育を区別していません。

 

例えば、幼児の遊び場である園庭は、それらを幼稚園・保育所の保育の中核を成すものであると認識しています。これは、日々そのような場で営まれていることであり、あるいは利用されている場であるからです。

 

それらの場をもう一度見直し再考するために、下記のような問題意識を持って当サイトを運営していきたいと思っています。

 

まず1つ目が、関連する保育学や心理学、その他の学問の知見を参照することです。当たり前ではありますが、当サイトで扱うような、場の最も根底をなすような事柄については、直接関連するものは少なくありません。またそれらを直接適用する訳にもいかないからです。

 

2つ目が哲学的・思想的な背景を参照することです。例えば、保育の中核を「美」として捉えることは、19世紀の幼稚園の創始者であるフレーベルに遡り、さらには、どうやら18世紀中頃の美学の成立にいたる美的な議論から始まるとしたほうが良いでしょう。

 

3つ目は、何より保育実践の事例を基に考えていくということです。いくつかの観察研究も参照しましたが、園の保育の様子を見つつ、そのエピソードを基に考えたことを数多く紹介しています。

 

そのようなエピソード事例と実践的直感に訴えながら考えることを、保育の詩学として検討しています。子供がその環境において様々に活動をしながら、環境の意味を汲み出していくことが健全であり、それを保育者である親は見ながら、働きかけ、また環境側の構成を作り替えていく。

 

その人間的営みを見直すことが保育の生態学だと言えるでしょう。これを特に、子供・モノ・人の関係と、その関係を媒介する保育者の働き、という視点で捉えることができます。

 

子供達が生活の中で、様々なものに出会い、その意味付けを行う、または意味付けを取り出すこと。それを充実させていくことが保育であり、その過程を環境側のあり方とともに捉えながらも、検討することを生態学と呼んでいます。